【特集】プールに入るときもコンタクトはつけてて平気なの?
2021.09.23更新

6月に入り、日に日に暑くなっていますね。暑い夏に楽しみなのは、プールや海といった水遊びです。

さんさんと輝く太陽の下、冷たいプールや海の水を楽しむだけではなく、日が落ちた後にゆったり楽しむナイトプールも魅力的ですよね。

もしかしたら出会いがあるかもしれないから、女子としてはいついかなる時もおしゃれはばっちり決めておきたいものです。

そんな時に気になるのが、コンタクトをしたまま、プールや海などのアクティビティを楽しんで良いのか?ということでしょう。

乾燥するよりは、うるおっている分、水があることは良いことのように思えますが、本当にそうなのでしょうか。

プールや海ではコンタクトを…?

ふだん、お風呂に入る時もコンタクトを外さないといけないことはご存じですか?ふだんのお風呂でも外さないといけない、ということは当然、プールや海でも外さないといけません。

もし、外さないでプールなどに入ると、目に入った水がレンズを変形させてしまいます。

レンズが変形してしまうのには、浸透圧が関係しています。プールや海の水と、コンタクトに含まれている水は浸透圧が違うので、水を含みすぎてレンズがゆがんでしまいます。

レンズが変形すると、目の形にフィットしなくなりちょっとしたことで目から外れてしまいます。コンタクトが外れて何も見えなくなってしまった!という事態を防ぐためにも、プールなどに行くときはコンタクトを外すようにしましょう。

水中で何も見えないのは困る、という時は度付きのゴーグルをつけましょう。度なしゴーグルならコンタクトをつけていても大丈夫、なんてことはありません。ちょっとしたスキマから水が流れ込んできて、目に入ってしまう可能性があります。

「でも私はナイトプールでぷかぷか浮かぶだけだから大丈夫」…なんてことはありません。

浮き輪やフロートの上でのんびりしていても、うっかりバランスを崩して水の中に落ちたり、ほかの人が立てた水しぶきが目に入ったり、ということがあり得ます。

また、変形のほかにもリスクがあります。

プールの水は消毒されているとはいえ、細菌やアメーバなどがいる可能性があります。海の水は言わずもがな、さまざまな細菌や微生物がいます。コンタクトに細菌などが混じった水が吸着すると、目に細菌などが触れ続けることになります。

裸眼であれば、涙によって細菌やアメーバ類は洗い流されます。しかし、コンタクトをつけていると、涙による自浄作用が弱くなってしまいます。

細菌類が目に触れ続け、増殖すると目に悪影響を及ぼす可能性があります。健康上のリスクを考えると、コンタクトは外して裸眼でいるほうが良いでしょう。

うっかり装着したままプールや海に入ってしまったときは、その時使っていたレンズは早めに捨てましょう。長時間つければつけるほど、眼病などのリスクが高くなってしまいます。

リスクはわかっているけど、コンタクトがないと…という場合は、予備のレンズを持ちましょう。プールや海から上がったら付け直すことで、比較的安全に使い続けることができます。

外した後の対応も重要です

「コンタクトをつけたままプールや海に入っちゃったけど、外したからもう大丈夫♪」なんてことはありません。

プールや海に入った後の目はとてもデリケートな状態になっています。必ず目を洗って、細菌や微生物を洗い流しましょう。目を洗ったからといって、すぐにつけるのもNGです。しばらくはメガネで過ごして、目を休めましょう。

スペアをつける時は必ず手をきれいに洗って、手についた雑菌等を落としましょう。プールであれば脱衣所に洗面台があり、ハンドソープが備え付けられているケースが多いですが、海では洗面台そのものがないこともあります。事前に洗面台等があるか、きちんと確認してから行くことで目のトラブルもなく、安全にプールや海を楽しむことができるでしょう。